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2009 年度 実績報告書

神経再生過程におけるアクチン細胞骨格形成-CLP36とpalladinの結合-

研究課題

研究課題/領域番号 20791028
研究機関浜松医科大学

研究代表者

長谷川 智彦  浜松医科大学, 医学部, 助教 (50402368)

キーワードCLP36 / palladin / PDZ domain / 神経再生 / Yeast two hybrid
研究概要

<研究目的>CLP36とその結合蛋白に焦点をあて、両者の結合が神経再生において細胞骨格形成で果たす役割を検討する。具体的には、in vivoでの末梢神経障害後の動態、培養細胞での細胞内動態を知ることが目的である。過去の研究結果にて、CLP36とpalladinの結合は、CLP36の異なる箇所で起っている事が示唆された。22年度はその結合部位の同定、結合形態について、CLP36蛋白の断片を作成、pallladinとの免疫沈降を行う事で明らかにする。また、今回使用したpalladin抗体を用いたウエスタンブロット、免疫沈降では、palladinの3種の大きさのバンドが見られ、そのうち2つについて、CLP36との結合が起っている事が示唆されたため、pallldinとCLP36の結合のためにはpalldinの形態変化や修飾が必要となる可能性があるため、修飾の有無や、サイズの違いがどこから来ているのかも明らかにしたい。またそれと平行してpalladinの坐骨神経損傷ラットでのCLP36、palladin蛋白の発現変化についても検討する。
<結果>
まず、坐骨神経損傷ラットのL4-6後根神経節におけるCLP36、palladinタンパク量の変化をwestern blottで計測したところ、CLP36では発現の上昇が見られたが、palladinにおいてはタンパク量の増加が見られなかった。過去の検討ではRNAの上昇は見られていたため、両者に乖離が見られる。RNA量とタンパク量は必ずしも一致しないとは思うが、以上の事からpalladinに関しては、量の増減では無く、形態や修飾がCLP36との結合に関わっている事が示唆された。昨年時、修飾の状態や、部位の特定に至らなかったため、次年度は、今までの結果の発表とともに、palladinの修飾、形態変化について検討を行う予定である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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