2型糖尿病であることが椎体骨折の危険因子であり、その骨折は骨密度では予側できないことから、2型糖尿病では骨質が低下していることを明らかにした。この骨折は骨密度とは独立して終末糖化物質受容体量(AGEs)の増加、またはその内因性分泌型AGEs受容体(esRAGE)の相対的な量不足と関係することを見いだし、AGEsとRAGEが骨質に関わりがあることを明らかにした。一方動脈硬化の指標である頸動脈内膜中膜複合体厚の増加と椎体骨折が関係することを見いだし、骨折と動脈硬化が共通の病態を基盤に惹起されうることが示唆された。
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