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2009 年度 実績報告書

力学的負荷変動時に、骨細胞で制御される骨芽細胞を介した破骨細胞活性化因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20791047
研究機関長崎大学

研究代表者

森石 武史  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 技術職員 (20380983)

キーワード骨細胞 / 力学的負荷 / RANKL / 破骨細胞誘導 / 骨芽細胞 / Bcl-2
研究概要

当講座で得られた骨芽細胞特異的Bcl-2トランスジェニックマウス(tgマウス)は、骨芽細胞の分化障害により骨細胞の細胞突起の形成が悪く、週齢を経るに従って皮質骨中の60-80%の骨細胞がアポトーシスにより死滅していた。生理的な状態で、皮質骨骨細胞死の割合と逆相関して皮質骨内骨膜上の破骨細胞数が減少し、また、4ヶ月齢tgマウスで尾部懸垂実験を行うと、野生型マウスと比較して大腿骨遠心部二次海綿骨の骨量が減少せず、破骨細胞の誘導が起こっていなかった。詳細な解析の結果、tgマウスは野生型マウスと比較して骨細胞の機能には差は無く『骨細胞同士の細胞連絡の途絶によって破骨細胞誘導のシグナルが骨細胞から骨芽細胞に伝わっていない』事が強く示唆された。(平成20年度研究実績報告書)そのため今年度は当講座で作製された皮質骨中に骨細胞がほとんど存在しないマウス(TypeII Runx2 tg)(Dev Biol. 2006 Aug 1 ; 296(1) : 48-61)を用い、野生型マウスとtgマウスの尾部懸垂実験後の皮質骨分画をマイクロアレイで比較することによって、非荷重時に骨細胞で変動する因子の探索を行った。【結果】12週齢、雄の野生型マウスおよびTypeII Runx2 tgマウスで3日間尾部懸垂を行い、長管骨皮質骨分画からRNAを採取しマイクロアレイを行った。その結果「野生型対照群対野生型懸垂群」「tg対照群対tg懸垂群」「野生型対照群対tg対照群」「野生型懸垂群対tg懸垂群」の4種類の比較において2倍以上増加した遺伝子および1/2以下に減少した遺伝子として5322個の遺伝子が該当した。これらの遺伝子から受容体として発現するものと、分泌因子として発現するものを検討したところ、受容体は17遺伝子、分泌因子は24遺伝子が該当した。現在、変動する分泌因子の中に非荷重時に骨細胞より分泌され骨芽細胞にRanklを誘導し破骨細胞を活性化させる因子が有るものと考え、検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Ultrastructural analysis of osteoblasts, osteocytes and odontoblasts in Runx2 transgenic mice.2009

    • 著者名/発表者名
      Miyazaki, T, Moriishi, T, Izumi, S, Baba, T, Komori, T
    • 雑誌名

      6th international Symposium on Electron Microscopy in Medicine and Biology

      ページ: 67

  • [学会発表] 骨芽細胞特異的Bc1-2過剰発現マウスでは骨芽細胞の分化抑制と骨細胞死が起こる2009

    • 著者名/発表者名
      森石武史、宮崎敏博、和泉伸一、小守壽文
    • 学会等名
      第51回歯科基礎医学会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      2009-09-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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