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2008 年度 実績報告書

破骨細胞分化制御におけるRANK ectodomain sheddingの役割

研究課題

研究課題/領域番号 20791051
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

箱崎 彰裕  慶應義塾大学, 医学部, 研究員(非常勤) (10365299)

キーワード破骨細胞 / recetor activator of NF-κB(RANK) / TACE / ADAM17 / ectodomain shedding
研究概要

RANKは破骨細胞およびその前駆細胞に発現し, 骨芽細胞からのRANKLシグナルを受ける破骨細胞分化に必須の受容体である. 我々はRANKの転写後発現・機能調節において膜型分子が蛋白分解作用により切断され放出される機構(以下shedding)が関与していることを示すために以下の実験を行った.
【方法および結果】RANKの細胞外領域にエピトープを付加した発現ベクターを作製しCOS-7細胞へ導入したところ, その細胞外領域が細胞膜上にて切断され可溶型となることが観察された. このshedding活性はProtein Kinese C(PKC)刺激物質であるPhorbol 12-myristate 13-acetate(PMA)によって活性化され, matrix metalloproteinase(MMP)阻害薬により抑制された.さらにRANKのsheddingはTACEを欠損した線維芽細胞において著明に抑制され, ここへ野生型のTACEを再導入することでその活性が回復することが観察された. 続いて, RANK細胞膜近傍の部位を含むペプチド(Ser^<191>-Tyr^<211>)を合成し, TACEリコンビナント蛋白と反応させ得られたペプチド断片の質量解析を行うことでTACEによる切断部位(Thr^<200>-Leu^<201>とMet^<199>-Thr^<200>)を同定した.
【重要性】RANKがTACEによって蛋白分解を受け, その細胞外領域が可溶型蛋白として放出されることが証明されたことから, RANKのsheddingが破骨細胞分化過程において何らかの重要な調節機構を担う可能性が示唆されたと考えられる. 今後は破骨細分化能をもつ細胞株RAW264.7細胞において, RANK sheddingのメカニズムを検討する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] RANKはADAMI7によりsheddingを受け可溶型となる2008

    • 著者名/発表者名
      箱崎彰裕
    • 学会等名
      第26回日本骨代謝学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2008-10-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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