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2008 年度 実績報告書

初期発生・筋再生過程に高発現する新規プロテアーゼRAMPの生理的役割

研究課題

研究課題/領域番号 20791059
研究機関熊本大学

研究代表者

中山 由紀  熊本大学, 大学院・先導機構, 特定事業教員 (30332381)

キーワード筋ジストロフー / 筋再生 / 発生過程
研究概要

骨格筋萎縮の進行に関与する因子の同定を目的として、ジストロフィン遺伝子に欠損があるmdxマウス骨格筋の遺伝子発現解析を行った。その結果、筋再生過程に発現が誘導される新規の分子RAMPを同定した。ヒト正常筋由来の筋細胞株に比べ、6人のDMD患者由来の筋細胞株でRAMPmRNAの発現が低下することを明らかにした。生体内におけるRAMPの機能を明らかにするために、RAMP遺伝子ホモ欠損マウスの作成を試みたところ、胎生致死であった。RAMPは筋再生および初期発生過程に関与していると考えられる。本研究ではRAMPの生理的役割を明らかにすることを目的とし、コンディショナルRAMP遺伝子欠損マウスを作成し、表現型の解析を行う。
Cre/loxP標的遺伝子組換え法を用いたコンディショナルRAMP遺伝子欠損マウスを作成に着手した。本年度はコンディショナルターゲティングベクターの作成とES細胞の選択を行い、組換えES細胞を得ることができた。現在、サザンハイブリダイゼーションを用い、組換え体の確認を行っている。さらに、RAMPタンパク質はN末に分泌シグナルを持つことから、分泌タンパク質として細胞外で機能していると考えていた。しかし、細胞株を用いた免疫染色によりRAMPは細胞内に局在することが明らかになった。RAMPはトリプシン様セリンプロテアーゼドメンの他、様々なドメインをもつことから、細胞内で他のタンパク質と相互作用し、機能している可能性が考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Promotion of spermatogonial proliferation by neuregulin 1 in newt (Cynopspyrrhogaster) testis2008

    • 著者名/発表者名
      Oral O.
    • 雑誌名

      Mechanisms of Development 125

      ページ: 906-917

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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