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2009 年度 実績報告書

初期発生・筋再生過程に高発現する新規プロテアーゼRAMPの生理的役割

研究課題

研究課題/領域番号 20791059
研究機関熊本大学

研究代表者

中山 由紀  熊本大学, 大学院・先導機構, 特定事業教員 (30332381)

キーワード筋ジストロフィー / 筋再生 / 細胞外マトリックス / 骨格筋
研究概要

骨格筋萎縮の進行に関与する因子の同定を目的として、ジストロフィン遺伝子に欠損があるmdxマウス骨格筋の遺伝子発現解析を行った。その結果、筋再生過程に発現が誘導される新規の分子RAMPを同定した。ヒト正常筋由来の筋細胞株に比べ、6人のDMD患者由来の筋細胞株でRAMP mRNAの発現が低下することを明らかにした。生体内におけるRAMPの機能を明らかにするために、RAMP遺伝子ホモ欠損マウスの作成を試みたところ、胎生致死であった。RAMPは筋再生および初期発生過程に関与していると考えられる。本研究ではRAMPの生理的役割を明らかにすることを目的とし、コンディショナルRAMP遺伝子欠損マウスを作成および表現型の解析、RAMP結合分子の同定を行った。
本年度はRAMP結合分子の同定を行った。RAMP抗体を用いた共免疫沈降により、再生筋でRAMPと結合している分子の同定を試みたが、免疫沈降実験で再現性を得ることができなかった。そこで、RAMPタンパク質のN末をbaitとし、yeast two-hybrid assayを行い、11クローンを得ることができた。これらのうち7クローンは膜貫通領域を持つタンパク質をコードしていた。RAMP抗体を用いた免疫組織染色では、再生筋周辺の細胞外マトリックスにRAMPが局在することが明らかになっていることから、得られた7クローンがRAMP結合分子の候補として考えられる。現在、これらがin vitroでRAMPを結合できるのかどうか共免疫沈降により検討している。今後、これらの分子が生体内でRAMPを結合するのか検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Antibody-assisted enhancement of biological activities of CXCL14 in human monocytic leukemia-derived THP-1 cells and high fat diet-induced obese mice.2010

    • 著者名/発表者名
      Tanegashim, Suzuki, Nakayama, et., al.
    • 雑誌名

      Experimental Cell Research 316

      ページ: 1263-1270

    • 査読あり
  • [学会発表] The expression and function of Brinp3 during skeletal muscle regeneration.2009

    • 著者名/発表者名
      中山由紀
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜 パシフィコ横浜
    • 年月日
      2009-12-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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