研究概要 |
LGIC受容体の中でけいれんに大きく関与しているNMDA受容体、GABA受容体のcDNAプラスミドをE Coli. に組み込みプラスミドcDNAを増殖後、制限酵素で切断しcDNAを作製した。cDNAからT3 RNA message machine kit(Ambion, Austin, USA)等を用いmRNAを作製した。作製したmRNAをアフリカツメガエル卵母細胞に打ち込み24-48時間後に卵細胞表面にrecombinat受容体を発現させた。 2電極電位固定法を用いて、アゴニストによって受容体を流れるイオン電流を測定し、それに対するポリタングステン酸(SiW_<11>【ポリタングステン酸化物】PW_<11>【ポリタングステンリン酸化物】)の作用を測定した。GABA_A(α1β2γ2)受容体は高濃度agonist GABA 20μM(EC_<50>)にたいして、SiW11, PW11とも10μMぐらいから抑制を開始し最大200μMでコントロールを約30%抑制した。低濃度GABA5μM(EC_<20>)に対してはSiW11, PW11とも200μMにおいてコントロールを約30%抑制した。SiW11 1000μMにおいては軽度増強した。このことからGABA_A受容体に関してタングステン化合物は高濃度で軽度抑制しけいれんに関与している事が示唆された。 NMDA(E1/Z1)受容体に関しては現在検討中である。
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