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2009 年度 実績報告書

スタチン急性投与における内皮機能改善効果に及ぼす麻酔薬の影響

研究課題

研究課題/領域番号 20791090
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

丹下 和晃  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70405471)

キーワードスタチン / 一酸化窒素 / 吸入麻酔薬 / 一酸化窒素合成酵素 / Rho kinase
研究概要

HMG-CoA還元酵素阻害薬であるスタチンは、血清コレステロールの低下作用のほか、内皮機能改善作用、抗炎症作用など多面的作用を合わせ持つ。内皮機能改善作用には一酸化窒素合成酵素eNOSの発現と活性上昇が関与していると考えられている。以前、我々は直接細胞内のNOを計測するために、NO測定用蛍光試薬であるDAF-FM DA (Diaminofluorescein-FM diacetyl)10μMで培養細胞を負荷し、スタチンの急性投与がNO産生量を増加させ、セボフルランはこの増加を抑制することを報告したが、その機序は不明である。本研究は、このセボフルランの抑制作用の機序を、eNOS発現の面から解明することを目的とした。
5~6継代のウシ大動脈内皮細胞を用いた。培養細胞をコントロール群、シンバスタチン10-6Mを15分間適用した群、シンバスタチンの適用に加えセボフルラン3.4%を15分間負荷した群の3群に分け、それぞれについてWestern blottingによるeNOS発現レベルを計測した。
今回の結果では、Western blotting法により、シンバスタチンの15分間適用によりeNOS発現量は増加し、その増加はセボフルラン存在下では抑制された。
ウシ大動脈内皮細胞において、急性シンバスタチン適用はeNOS発現を促進したが、その効果はセボフルランにより抑制された。
この結果は以前の我々の報告と矛盾するものではなく、スタチンの血管内皮機能改善を示唆するものであった。次の段階として、real-time RT PCRによるNO発現を測定する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Sevoflurane inhibits the increase in statin-induced endothelial nitricoxide synthase expression2009

    • 著者名/発表者名
      丹下和晃
    • 学会等名
      2009 annual meeting of American Society of Anesthesiologist
    • 発表場所
      米国ルイジアナ州ニューオリンズ
    • 年月日
      2009-10-17

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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