研究課題
若手研究(B)
妊娠を契機に発症する高血圧は、母体および胎児の周産期予後に重大な影響を及ぼすため、麻酔管理においても懸念すべき合併症である。妊娠高血圧症では、一酸化窒素およびカリウムチャネルを介するアストロサイトとのカップリング機構に何らかの障害があり、その結果血圧の上昇に対する局所脳血流維持機構が正常に機能していない可能性が高い。本研究は、妊娠高血圧モデルラットを用い脳スライス標本を作製し、脳微小血管における血流維持機構を解明することを目的とする。