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2008 年度 実績報告書

周辺組織を可視化できる穿刺針の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20791097
研究機関東京工科大学

研究代表者

苗村 潔  東京工科大学, 応用生物学部, 講師 (90302752)

キーワード硬膜外麻酔 / 針 / 穿刺抵抗 / インピーダンス / 超音波 / ブタ
研究概要

硬膜外麻酔のための穿刺針の安全性を高めることが目標であり、その実現のために、穿刺している周辺組織の情報を可視化できる針を開発することを本研究の目的とする。今年度は、インピーダンスアナライザを試用し、組織を洗濯はさみ型電極で計測した結果、脂肪、筋肉、黄色靭帯について、1Hzと100kHzのインピーダンスに顕著な差を見出した。また、硬膜外麻酔針の内針と同径の内視鏡が開発されたことを見つけ、メーカーとの共同実験の約束をし、麻酔下のブタを対象に内視鏡を挿入した針で穿刺をおこなう準備ができた。しかし、当初計画であった超音波の細径探触子であるが、生産中止との情報を得たので方針変更した。一方、穿刺対象の組織の種類を明確にするため、ブタの組織を対象にホルマリン固定して染色する方法を習得した。また、ブタ骨を使用した穿刺抵抗に関する基礎実験をおこない、穿刺速度の影響、硬膜外針の曲がりの影響を注射針との比較で検討した。その結果、0.4mm/sと2mm/sの間に有意な差はなく穿刺抵抗に依存する手技の困難性が明確となった。一方で注射針では有意に穿刺抵抗と黄色靭帯の変形が減少し、可視化する針の針先形状に関する知見が得照れた。以上の結果を踏まえ、新しい針を開発していく上で、インピーダンス計測が有望であるとの判断から、既存の針を詳細に調査し、神経刺激電極針の改造が有用と考え、次年度にはインピーダンスアナライザにて計測可能な形の針を試作する計画を立てた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] ブタ黄色靱帯を用いた硬膜外麻酔針の穿刺抵抗の分析2008

    • 著者名/発表者名
      苗村潔, 齋藤英也
    • 雑誌名

      生体医工学 46(3)

      ページ: 377-382

    • 査読あり
  • [学会発表] 硬膜外麻酔穿刺シミュレータの設計2009

    • 著者名/発表者名
      小橋大介, 苗村潔
    • 学会等名
      日本機械学会関東支部関東学生会第48回学生員卒業研究発表講演会
    • 発表場所
      水戸
    • 年月日
      2009-03-06
  • [学会発表] 硬膜外穿刺針の黄色靱帯貫通特性の研究2008

    • 著者名/発表者名
      苗村潔, 齋藤英也
    • 学会等名
      第17回日本コンピュータ外科学会大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-11-02
  • [学会発表] Epidural Insertion Simulator of Higher Insertion Resistance & Drop Ra to after Puncture2008

    • 著者名/発表者名
      K. Naemura, A. Sakai, T. Hayashi, H. Saito
    • 学会等名
      30th Annual International Conference of the IEE E EMBS
    • 発表場所
      バンクーバー
    • 年月日
      2008-08-22
  • [学会発表] 硬膜外穿刺時の黄靭帯の力学特性2008

    • 著者名/発表者名
      苗村潔、齋藤英也
    • 学会等名
      第47回日本生体医工学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-05-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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