アンドロゲン受容体はステロイド受容体に属する核内受容体でアンドロゲン依存性に前立腺癌の発生、増殖に関与している。正の細胞周期制御因子であるサイクリンE、サイクリンD1はアンドロゲン非依存性前立腺癌細胞で高発現を認めたが、アンドロゲン依存性前立腺癌細胞では低下していた。一方、負の制御因子であるサイクリン依存性キナーゼインヒビターp57の発現はアンドロゲン非依存性前立腺癌細胞で明らかに低下していた。前立腺組織免疫染色でも、p57の発現が前立腺正常組織と比較して前立腺癌組織では低下し、ホルモン耐性となった前立腺癌組織ではp57の発現が殆ど認められなかった。
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