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2009 年度 実績報告書

自然免疫による移植片拒絶機構について

研究課題

研究課題/領域番号 20791129
研究機関大阪医科大学

研究代表者

能見 勇人  大阪医科大学, 医学部, 助教 (80418938)

キーワードマクロファージ / 同種異型 / 急性拒絶 / マウス / トラニラスト
研究概要

マウスアロ臓器移植モデルからマクロファージ(Mφ)抑制実験の正確結果を得るためには予想以上の時間的を要するため、まず細胞レベルの移植モデルで解析を先に行った。C57BL/6マウスにMeth A腫瘍細胞(MA)を3×10^6個、腹腔内移植するとアロ腫瘍細胞であるMAは約14日で完全に拒絶される。この急性拒絶に働く腹腔浸潤細胞の細胞傷害活性の中心はアロ活性化Mφ(AIM)である。今回ドナー側にGFP蛍光蛋白のトランスジェニックしたC57BL/6マウス(GFPマウス)を使用し、GFPマウス由来のAIMが標的細胞を噛み切るように傷害する様子を蛍光顕微鏡下に撮影し動画的に連続撮影することに成功した。GFP-AIMにより噛み切られたMA細胞は細胞内容を細胞外に噴出するように破壊され、細胞膜が遺残物のように残ることが判明した。Mφがアロの細胞を噛み切るように傷害することは画期的な発見でこれを明確に裏付けできた。しかし、このAIMの攻撃が、アロに対する攻撃効果であるのか、MAが腫瘍であるから攻撃しているのかを鑑別する必要であることが判明したため、まだ断定的なことが言えない状態である。腫瘍に反応するAIMを除いた後、残ったAIMにおいて現在噛み切り機構ににつき再度観察を繰り返している。並行して、このGFP-AIMは癒着性の高い細胞であることから、(1)癒着性の高い細胞を取り出し、これがターゲットMAを攻撃することにより、変化する様子を蛍光下に各14時間以上連続撮影して、精査中である。またMφの活動を抑制すると考えられるトラニラストを各濃度存在下にAIMの変化を(1)と同様に観察しているが、これに関しても今のところは決定的な効果の検出には至っていない。推測ではトラニラストは活性化された後のAIMに作用するのではなくAIMが活性化段階に作用するものではないかと考え次に調査する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アロ活性化マクロファージによるアロ細胞への直接傷害機能の検証2010

    • 著者名/発表者名
      能見勇人
    • 学会等名
      泌尿器科分子細胞研究会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル 偕楽(兵庫県)
    • 年月日
      2010-02-20

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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