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2008 年度 実績報告書

転写因子SF-1およびLRH-1による卵巣分化の分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20791139
研究機関福井大学

研究代表者

水谷 哲也  福井大学, 医学部, 講師 (90322734)

キーワードSF-1 / クロマチン / 幹細胞 / LRH-1 / StAR
研究概要

(背景)私どもは、間葉系幹細胞に転写因子SF-1またはLRH-1を導入後、cAMP刺激を与えることで、卵巣性のステロイドホルモンを産生する細胞へと分化誘導することに成功している。本研究ではその分化誘導メカニズムを、クロマチン構造変換解析を通して行うことにより、その分子メカニズムの解明を試みている。
(方法・結果)SF-1標的遺伝子におけるクロマチン構造変換解析
間葉系幹細胞株UE7T13細胞へのSF-1導入により、SF-1標的遺伝子の1つであるStAR遺伝子で、どのようなクロマチン構造変換がおこるかをクロマチン免疫沈降法により解析した。その結果、StARプロモーター領域では、RNA polymerase IIとSF-1がリクルートされると共に、その領域のヒストンH3およびヒストンH2Bが減少することを見出した。このことからStARの転写活性化の際、SF-1結合領域のヌクレオソーム変換、特にヌクレオソームフリーな状態をつくりSF-1の結合を促進することが重要ではないかと考えられた。さらにプロモーター領域以外に新たなSF-1結合領域を同定し、その領域においてもプロモーター領域同様、ヌクレオソームフリーな状態であることが示唆された。さらにこの領域の転写活性化能をルシフェラーゼアッセイにより検討したところ、この領域が転写活性にも重要であることを明らかにした。
(結論)
本研究により、ヒトStAR遺伝子の新たなクロマチン構造変換を介した転写活性化メカニズムを明らかにした。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] Regulation of P450 oxidoreductase by gonadotropins in ratovary and its effect on estrogen production2008

    • 著者名/発表者名
      Inaoka, Y.
    • 雑誌名

      Reprod. Biol. Endocrinol 16 : 6(1)

      ページ: 62

    • 査読あり
  • [学会発表] ラット卵巣におけるP450 oxidoreductaseゴナドトロピンによる発現制御とエストロゲン産生に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      稲岡斉彦, 矢澤隆志, 水谷哲也, 上坂美紀, 梅澤明弘, 宮本薫
    • 学会等名
      BMB2008第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20081209-20081212
  • [学会発表] ステロイドホルモン産生細胞分化におけるLRH-1の役割2008

    • 著者名/発表者名
      矢澤隆志
    • 学会等名
      BMB2008第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20081209-12
  • [学会発表] ステロイドホルモン産生細胞分化におけるLRH-1の役割2008

    • 著者名/発表者名
      矢澤隆志、稲岡斉彦、水谷哲也、梅澤明弘、宮本薫
    • 学会等名
      日本動物学会第79回大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20080905-20080907
  • [学会発表] ラット卵巣におけるP450 oxidoreductaseゴナドトロピンによる発現誘導とaromatase活性に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      稲岡斉彦, 矢澤隆志, 水谷哲也, 上坂美紀, 梅澤明弘, 宮本薫
    • 学会等名
      第26回内分泌代謝学サマーセミナー
    • 発表場所
      愛知
    • 年月日
      20080711-20080712
  • [学会発表] ステロイドホルモン産生細胞分化におけるLRH-1の役割2008

    • 著者名/発表者名
      矢澤隆志, 稲岡斉彦, 水谷哲也, 上坂美紀, 梅澤明弘, 宮本薫
    • 学会等名
      第81回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      青森
    • 年月日
      20080516-20080518
  • [学会発表] ラット卵巣におけるP450 oxidoreductase(POR)のホルモンによる発現誘導とaromatase活性に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      稲岡斉彦, 矢澤隆志, 水谷哲也, 上坂美紀, 梅澤明弘, 宮本薫
    • 学会等名
      第81回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      青森
    • 年月日
      20080516-20080518
  • [学会発表] ステロイドホルモン産生細胞分化におけるLRH-1の役割2008

    • 著者名/発表者名
      矢澤隆志, 稲岡斉彦, 水谷哲也, 上坂美紀, 梅澤明弘, 宮本薫
    • 学会等名
      第13回日本生殖内分泌学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-11-29
  • [学会発表] ゴナドトロピンによるラット卵巣でのP450 oxidoreductaseの発現調節とアロマターゼ活性への影響2008

    • 著者名/発表者名
      稲岡斉彦, 矢澤隆志, 水谷哲也, 上坂美紀, 梅澤明弘, 宮本薫
    • 学会等名
      第13回日本生殖内分泌学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-11-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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