昨年度は胎盤を形成する絨毛細胞であるprimary human trophoblastを用いて、heme oxygenase-1(以下HO-1)の合成抑制物質であるZnPP投与下に培養し、soluble fms-like tyrosine kinase-1(以下sFlt-1)とsoluble endoglin(以下sEng)の発現変化をRT-PCRを用いて確認したが、いずれもmRNAのレベルでは、変化を認めなかった。このため、絨毛細胞癌のcell lineであるBeWo細胞を理化学研究所より購入し、同様な実験系を用いて行ったが、いずれもmRNAのレベルでは、変化を認めなかった。 また、ヒト胎盤組織を用いたHO-1の蛍光免疫染色については、当研究機関の倫理委員会の許可を得ており、現在協力を得られた患者からのヒト胎盤組織の収集中である。採取後今後検討する予定である。
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