2009 年度研究成果報告書

子宮頸癌における免疫抑制解除の理論に基づいた新たながん免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号	20791173
研究種目	若手研究(B)
配分区分	補助金
研究分野	産婦人科学
研究機関	久留米大学
研究代表者	河野光一郎久留米大学, 医学部, 助教 (10320160)
研究期間 (年度)	2008 – 2009
キーワード	婦人科腫瘍学 / 腫瘍免疫学
研究概要	子宮頸癌におけるがん免疫療法の新たな戦略として腫瘍による免疫抑制を解除し免疫療法の効果を高める方法を思案した。本研究では、腫瘍の排除のために重要なリンパ球であるCTLが癌の周囲に多い症例での予後が良好であった。一方、pSTAT3という免疫抑制に関連した分子の発現は予後不良と関連していた。この両者の関連は認められなかったが、子宮頸癌の細胞株を用いた実験でpSTAT3の発現がVEGFおよびTGF-βなどの免疫抑制物質の産生と関連していることがわかった。さらなる研究で、この新たな戦略の開発が期待される。