研究課題
モルモットから骨髄間質幹細胞を採取し、それを抗bromodeoxyuridine抗体で標識する。標識された骨髄間質幹細胞を培養し、モルモットに経静脈的に投与する。その骨髄間質幹細胞が蝸牛内に生着し、分化していくことを抗bromodeoxyuridine抗体免疫染色で確認している。さらに巨大音響とアミノグリコシド系抗生剤により蝸牛有毛細胞が障害されたモルモットに対して骨髄間質幹細胞を経静脈的に移植し、それが生着し蝸牛有毛細胞に分化し機能していることを聴性脳幹反応を用いた聴力回復で確認をすすめている。内耳性めまいとして重要な良性発作性頭位めまい症の再発危険性因子についてJournal of Otolaryngology-Head & Neck Surgery37巻6号832-835頁で発表した。本研究で再発良性発作性頭位めまい症の危険因子としてメニエール病、骨粗鬆症、加齢などを明らかにした。そこで再発を繰り返す良性発作性頭位めまい症への対応が示され、良性発作性頭位めまい症の再発率低下に寄与することができ、神経耳科学分野に大きな貢献をするものとなった。中咽頭癌化学放射線治療中の栄養状態改善に経皮内視鏡的胃瘻造設術が有用であることを示した。またBlowing Ratioが口腔・中咽頭癌術後の鼻咽腔閉鎖機能検査として簡便かつ有用であることを示し、共に2008年6月に東京で行われた第32回日本頭頸部癌学会で報告した。
すべて 2008
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J Otolaryngol Head Neck Surg 37
ページ: 832-835