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2008 年度 実績報告書

真菌、特にAlternariaの自然免疫抑制効果について-樹状細胞を用いた実験-

研究課題

研究課題/領域番号 20791231
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

和田 弘太  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20307482)

キーワードAlternaria / 樹状細胞 / 線維芽細胞 / 自然免疫
研究概要

副鼻腔炎と真菌との関係を解明し、副鼻腔炎の難治化因子を同定する。難治性副鼻腔炎患者はウィルス感染を契機に増悪することが知られ、真菌の存在が後天的な感染に対して免疫力を抑制していると仮定している。
平成20年度は予備的実験を行った。線維芽細胞(Cell line)をまずAlternaria alternateで刺激をしIL-6, IL-8が産生されることを確認した。
Cell line系線維芽細胞を用いて、Alternaria alternateで前処置を行い、その後Toll-like receptor3(TLR3)のligandであるpoly I : Cにて刺激を行い、IP-10の測定を行った。その結果、Alternaria alternate前処置軍は、無処置軍と比べIP-10の産生が抑制される傾向を示した。
これらの結果より、preliminaryな段階であるが、副鼻腔や気道にALternaria alternateが存在するとTh1型サイトカインの産生を抑制し、ウィルスや細菌感染に対して免疫力が抑制される可能性が示唆された。
平成21年度は副鼻腔炎患者由来線維芽細胞とマウスから採取した樹状細胞を用いて実験を行う予定である。
これらが解明されると副鼻腔炎、ひいては難治性喘息患者の発作、重症化の予防につながると考える。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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