光感受性遺伝子チャネルロドプシン-2(ChR2)を導入することによって、RCSラットの視細胞変性に伴う神経節細胞死を保護できるかどうかについて調べた。ChR2遺伝子の導入後、視覚誘発電位が減弱すること無く長期間記録され、神経節細胞の機能が保持されていることが確認された。神経細胞の生存維持に重要な役割を持つことが知られているp65の発現を調べたところ、ChR2を導入した網膜では、p65が神経節細胞層に強く認められた。以上の結果から、p65の発現がChR2による保護効果に何らかの役割を持つことが示唆された。
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