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2008 年度 実績報告書

内因性酸化ストレス応答の分子機構解析とその調節による網膜変性抑制

研究課題

研究課題/領域番号 20791251
研究機関島根大学

研究代表者

谷戸 正樹  島根大学, 医学部, 講師 (30284037)

キーワード網膜光障害 / 酸化ストレス / 網膜変性 / 脂質過酸化 / Nrf-2
研究概要

種々の内因性及び外因性ストレスに対する生体応答反応は, 生体恒常性維持機構の本態と考えられる。本研究は, 光(可視光)ストレスに対する網膜・視細胞の応答反応の分子機構を理解することで, 将来の網膜疾患治療のための基礎的知見を得るごとを目的とする。特に, 内因性生体防御因子の誘導に本質的に関わることが報告されつつある転写因子nuclear factor erythroid 2-related factor2 (Nrf2)-antioxidant-responsive element(ARE)経路の網膜内での光ストレス応答機構についで検討を行いたい。加えて, 網羅的実験手法を用いて, 網膜内の新規ストレス応答機構の探索を行いたい。マウス・ラットへの可視光照射による網膜光傷害モデルは, 視細胞・網膜色素上皮細胞の選択的脱落を来たし, 加齢黄斑変性, 網膜色素変性といった視細胞の変性・脱落を伴う疾患の病態モデルである。我々は, 以前, 明環境(400ルクス)で飼育したラット・マウスは, 網膜光傷害(3000ルクス, 24時間)に対し抵抗性獲得すること, また, 副腎摘出したマウスは、網膜光傷害に対し抵抗性獲得することを報告した。本年度は, 明環境と暗環境で飼育したラット網膜, 副腎摘出及び非摘出マウス網膜の網膜について, プロテオミクスの手法を用いた, 発現蛋白の解析を行った。いくつかの特定の機能を有した蛋白質群が, 網膜保護に関与していることを示唆する実験結果が得られた。次年度以降研究計画を継続する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Topography of retinal damage in light-exposed albino rats2008

    • 著者名/発表者名
      Tanito M, et al.
    • 雑誌名

      Experimental Eye Research 87

      ページ: 292-295

    • 査読あり
  • [学会発表] 明環境順応による網膜防御とその分子機構2008

    • 著者名/発表者名
      谷戸正樹
    • 学会等名
      第112回日本眼科学会総会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2008-04-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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