研究概要 |
当教室の動物実験施設に14時間昼、12時間夜の環境(午前6時on, 午後8時off)を作り出すため500Wの水銀灯2器を室内が均一な明るさになるように設置した。また、室温が常に22-24℃に保てるようにエアコンディショナーを新たに設置した。KC1の発現パターンが餌により違うことを確認したため、現在はTeklad Global 14% Protein Rodent Maintenance Diet(Harlan 2014)を使用している。KC1をBDNF floxed mouse(BDNF^<f/f>)およびcfos flox mouse(cfos^<f/f>)と交配し、KC1遺伝子を持ったfloxedのheterozygous(KC1/BDNF^<f/w>, KC1/cfos^<f/w>)の雄を得たのち、これらとBDNF^<f/f>およびcfos^<f/f>の雌をそれぞれ交配して、KC1をもったfloxedのhomozygous(KC1/BDNF^<f/f>, KC1/cfos^<f/f>)を得た。生後300日目まではノックアウト((KC1/BDNF^<f/f>, KC1/cfos^<f/f>)とコントロール(KC1/BDNF^<f/w>, KC1/cfos^<f/w>)の間での眼圧に差を認めないことを確認した。KC1/BDNF^<f/f>とKC1/cfos^<f/f>は現在500日齢が最高齢であり、700日齢の検討のため飼育中である。floxed遺伝子が切り取られた細胞を示すreporter mouse(ROSA-LacZ)と組み合わせたKC1/BDNF^<f/f>/ROSA-LacZ^<f/w>およびKC1/cfos^<f/f>/ROSA-LacZ^<f/w>は現在作成中である。BDNF、cfosやその他の転写因子の発現についてはreal time RT-PCRのprimerをチェックしているところである。
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