血清除去刺激により、アポトーシス誘導因子(AIF)がミトコンドリアから核内へ移行することが明らかとなった。また、ヒト色素上皮由来因子(hPEDF)はミトコンドリア膜の安定化させることで、AIFのミトコンドリアからの放出を抑制しており、この作用によりアポトーシスが抑制されていることが明らかとなった。さらに、網膜変性モデル動物であるRCSラットでも同様に、アポトーシスを生じた視細胞においてAIFの核内移行が生じており、hPEDFの遺伝子導入により、視細胞におけるAIFの核内移行が抑制され、最終的にアポトーシスが抑制されていることが明らかとなった。
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