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2009 年度 実績報告書

遺伝子改変加齢黄斑変性モデルマウスを用いた青色光刺激による網膜機能・病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20791270
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小泉 春菜  慶應義塾大学, 医学部, 研究員 (70465011)

キーワード網膜光障害 / 網膜電図 / 視細胞 / 酸化ストレス
研究概要

いくつかの疫学調査および培養実験結果から網膜へ到達する可視光のうちの青色光により視細胞および網膜色素上皮が障害され、加齢黄斑変性の発症が誘導される可能性があることが示されている。
申請者の所属する研究室では、最近新たに、遺伝子異常により視細胞が脱落する動物(SOD-1^<-/->mice)を発見し、報告した(Hashizume et al.Am J Pathol 2008)。申請者が知る限りにおいては、これまで遺伝子改変網膜変性モデル動物を用いた、刺激波長光の違いによる表現型解析はない。そこで、可視光のうち青色光付近の低波長光ではより酸化ストレスがより亢進し、SOD-1^<-/->miceで見られる表現型が亢進するという仮説を立て、白色マウスである耐性のないICRマウスとback crossを行い、ICR backgroundのSOD-1^<-/->マウスの作成し、分光透過率の異なるフィルターを通してこの動物を刺激し、その表現型を解析している。
一方、80歳以上で100%罹患する白内障の唯一の根本治療は手術加療であるが、水晶体を除去する白内障手術後に網膜を障害しうる紫外線および青色光が網膜に到達するようになる。現在白内障手術で用いられているIOL(intraocular lens;眼内レンズ)はすべて紫外線がカットされるようデザインされている。紫外線がカットされても網膜に到達する青色光により網膜が障害される可能性がある。我々は進行中の上記研究に加えて、新規マウスIOL挿入モデルを用い、挿入するIOLの分光透過率の違いにより青色光の網膜障害を証明した(Kurihara et al.Mol Vis 2009)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Retinal phototoxicity in a novel murine model of intraocular lens implantation.2009

    • 著者名/発表者名
      Kurihara T, Koizumi H, et al.
    • 雑誌名

      Molecular Vision 15

      ページ: 2751-2761

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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