研究課題
若手研究(B)
ヤツメウナギ(Lethenteron reissneri)は、変態期に胆道系が完全に消失する生物であり、形態的類似性から胆道閉鎖症(BA)のモデル動物と報告されてきた。本研究においては分子生物学的手法を用いて、BAおよびヤツメウナギの類似点、相違点について再評価した。2年間の成果として、ヤツメウナギにおける胆管消失がカスパーゼカスケードを介したアポトーシスによるものであること(Morii et. al. 2010 Anat. Rec.)、また近年報告が散見されている通り、BAにおいても胆管上皮細胞のアポトーシスを認めること(Morii et. al 2009 Birialy Atresia)を報告した。この結果からヤツメウナギは胆管消失機序、胆管消失後の胆汁酸代謝機構の2点の解明をもってBAのモデルとなることを結論した。
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Lethenteron reissneri
日本臨床 (in press)