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2010 年度 実績報告書

Wilms腫瘍に対するWT1遺伝子のサイレンシングによる分化誘導療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20791299
研究機関大阪大学

研究代表者

高間 勇一  大阪大学, 医学部付属病院, 医員 (50467560)

キーワードWT1遺伝子 / サイレンシング / 分化誘導療法 / SiRNA / 腎芽腫 / 神経芽腫 / 横紋筋肉腫 / 肝芽腫
研究概要

代表的な小児悪性腫瘍である神経芽腫におけるWT1遺伝子の発現と腫瘍増殖に対する働きを検討し、WT1遺伝子の意義について検討を加えた。
方法:(1)当科にて摘出した神経芽腫22例、神経節腫5例に関して、WT1蛋白の発現を免疫組織染色で検討し、またWT1遺伝子の発現を定量的RT-PCR法にて検討した。神経芽腫細胞株4株に関してもWT1遺伝子の発現を検討した。(2)WT1遺伝子発現の高かったNB19、NB69の2株に対し、siRNAを用いてWT1遺伝子をノックダウンし、腫瘍増殖に対する影響をWST-1 assayにて検討した。
結果:(1)免疫組織染色による検討では、WT1蛋白の発現は分化した神経節細胞により高発現であり、神経節腫では神経芽腫に比して有意に発現率が高かった。(2)すべての腫瘍及び細胞株において種々の程度でWT1 mRNAの発現が認められたが、その発現量と組織型、病期、予後等の臨床因子との関連は認められなかった。(3)WT1遺伝子のノックダウンにより、NB19では有意な腫瘍増殖の変化は見られなかったが、WT1の発現が最も高かったNB69で有意の腫瘍増殖の亢進が認められた。
結語:神経芽腫においてWT1遺伝子の発現が悪性度や予後と関連しないことからoncogeneとしての働きは無く、分化した神経節細胞で高発現であることからむしろ腫瘍細胞の分化に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effects of a calcineurin inhibitor, FK506, and a CCR5/CXCR3 antagonist, TAK-779, in a rat small intestinal transplantation model2010

    • 著者名/発表者名
      Takama Y
    • 学会等名
      International Congress of The Transplantation Society
    • 発表場所
      Vancouver, Canada
    • 年月日
      2010-08-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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