皮膚損傷では、創の状態に応じて急性創傷と慢性創傷とに便宜上、分類され、それぞれに適切と考えられる治療法が異なる。本研究においては創傷の浸出液に注目し、検討を行った。ます、二元電気泳動法により浸出液中に含まれるタンパク質の解析を行った。浸出液中には多くのアルブミンの漏出を認め、また、IgGも多く含まれていた。詳細な解析にはこれらの濃度による影響を加味する必要があった。また、浸出液が過多な症例において持続的に創傷被覆を行っているドレッシングに早期を行う事で蒸散を促し、良好な創傷治癒を行う事ができ、新しい創傷治療法の確立を目指した。
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