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2008 年度 実績報告書

敗血症に対するニカラベン投与の臓器保護効果

研究課題

研究課題/領域番号 20791326
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

鈴木 武志  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80327600)

キーワード敗血症 / ニカラベン / 臓器保護 / 心筋保護
研究概要

敗血症は、多臓器不全を併発して死に至る可能性が依然として高い。敗血症における臓器障害の原因の一つとされているフリーラジカールをターゲットとする治療戦略は、死亡率軽減につながる可能性が高い。本研究では、リポポリサッカライド(LPS)投与によって作成したラット敗血症モデルを用いて、フリーラジカールスカベンジャーであるニカラベンが、敗血症における心機能障害を抑制するとともに、腸管の機能を維持することによって、生存率を改善することを証明することを目的としている。平成20年度ではまず、LPSの至適投与量の検討を行った。敗血症モデルの代表とされる盲腸穿孔術における24時間生存率はおよそ50%であることから、それとほぼ同等の生存率を示すLPS投与量を検討した結果、LPS投与量は15mg/kgであった。次に、LPS15mg/kgを投与した後に生理食塩水2m1/hrの持続投与を行うコントロール群と、ニカラベン30mg/kg/hr(2m1/hr)投与群で生存率の比較検討を行った。各群で、10匹ずつの生存時間を検討した結果、コントロール群では平均で30時間、ニカラベン投与群で平均31時間であり、有意差は認められなかった。仮説通りの結果とならなかった原因として、ニカラベンの投与量が少ない可能性を考え、現在は投与量を60mg/kg/hrに増加して検討しているところである。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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