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2008 年度 実績報告書

シェーグレン症候群におけるミッドカインの役割と診断マーカーとしての検討

研究課題

研究課題/領域番号 20791346
研究機関鶴見大学

研究代表者

小原 久実  鶴見大学, 歯学部, 助教 (70454163)

キーワードシェーグレン症候群 / ミッドカイン / 診断
研究概要

シェーグレン症候群(SS)の診断は口唇唾液腺組織/涙腺組織の生検病理組織検査、血清検査、唾液腺造影や、唾液腺シンチグラフィーなどの信州製の高い検査が行われている。ミッドカイン(MK)は炎症を促進する作用を有する事が示唆されており、SSと合併することが知られている関節リウマチにおいては、患者滑液中に高濃度のMKが検出されていることから、SSにおいても抗値を示すことが期待できる。これらの事から、SSにおけるMKの診断マーカーとしての有用性と役割の検討を行った。SS患者39例、健常人17例ならびにSSと同程度の唾液分泌減少を認めるドライマウス患者(G1)32例、比較的軽度のドライマウス患者 (G2) 37例について唾液中のMK濃度を測定した結果、健常人群、G2と比べてSSで高いMK値を認めた。さらに唾液MK値と血清中MK値の相関を検討した結果r=0.6の相関を認めた。また、細胞傷害のマーカーであるLDHやミトコンドリアGOT(m-GOT)を測定shいた結果、両者の値もSS患者唾液では健常人と比べて高値を示した。次に、SS患者唾液腺局所には高度のリンパ球浸潤が認められることから、この細胞浸潤度とMK値について解析を行った。唾液腺局所の炎症性細胞浸潤はGreenspan分類に乗っ取り評価し、g1, g2, g3, g4の4群に分類し、それらの程度と唾液中MK値を比較検討したところ、比較的細胞浸潤度の弱いg1, g2群に比べ、g3群では高いMK値を検出できた。これらのことから、唾液中MK値はSSにおける組織の炎症度を知る為のマーカーとなりうる可能性が示唆された。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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