アクアポリン(AQP)はセルペンチン型膜蛋白質、水チャネルで、微生物から動植物まで広く分布する。唾液腺の重要な機能の一つは水分泌であり、水チャネルAQP5がこの過程に深く関与している。これまでに内毒素(LPS)により耳下腺AQP5の発現がdown-rcgulationされ、これにNF-κB及びMAPKの2つの経路が関係していること、及びゲルシフトアッセイによる解析からNF-κB転写因子のみのDNA結合活性がLPS刺激により上昇することを見出した。本研究ではマウス耳下腺から抽出したgenome DNAをtemplateとしてAQP5遺伝子のプロモーター(2100〜500bpそれぞれ7種類プロモーター)をレポータープラスミドpGL4(Promega)のホタルルシフェラーゼ遺伝子上流に結合させた。さらに構築したプラスミドをMLE-12細胞(AQP5を発現する)あるいはHSG細胞(AQP5を発現しない)に導入し、Dual-Luciferase Reporter Assay Systemにより活性を測定した。その結果、いずれも2つのNF-κB応答配列を含むプロモーターのプラスミドの活性が一番高いことが明らかになった。さらに、Western blottingおよび免疫染色からLPS刺激により、p65とp-c-Junの核における局在が増加することが明らかになった。
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