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2008 年度 実績報告書

放射線照射による歯根形成障害のメカニズムの解明~歯根の再生治療法の開発にむけて~

研究課題

研究課題/領域番号 20791375
研究機関日本歯科大学

研究代表者

井出 吉昭  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (70409225)

キーワード歯根形成 / 放射線治療 / 再生医療 / 上皮間葉相互作用 / 放射線障害 / 小児白血病 / マウス / 臼歯
研究概要

本研究の主な目的は、放射線照射した際の歯根形成への影響とそのメカニズムを解明することであり、初年度(平成20年度)は、コントロールである放射線無照射のマウス臼歯の経時的な形態変化の観察と放射線の照射条件の検討について重点をおいた。また、その他に近年、歯の再生研究のモデル動物としてよく使用されているミニブタの臼歯の基礎データを得るため、当研究費の援助の下、研究を行った。
以下、平成20年度に行った概要を示す。
1. 無照射マウス臼歯の成長における経時的変化マウス臼歯の成長における経時的変化を走査電顕、ソフテックス、マイクロCTにより観察した。そして、萌出時期、歯冠・歯根完成の時期、歯根の形成変化を確認することができた。
2. 放射線の照射条件の設定
(1)放射線照射時のマウスの固定装置の作製
マウスの固定の仕方、照射範囲を規格化して行わないと、同じ条件で照射しても、感受性の高い臓器の被曝による致死、または、散乱線等による歯・歯周組織への影響の差異が起きてしまう。そのため、本実験用の再現性が高いマウス固定装置を作製した。
(2)放射線の照射線量の検討
マウスの頭部(歯胚)に選択的に放射線を照射し、歯根形成に影響が現れる線量をエックス線解析により確認した。
※1.2→これらの検討結果により、次年度(平成21年度)から本実験が行えると思われる。
3. ミニブタの下顎歯列の変化の解析
ミニブタ(クラウン系)の下顎骨をマイクロCTにより撮影を行い、胎生期から永久歯列完成期までの歯列変化を明らかにした(学会発表、2件)。21年度に論文投稿する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 歯の再生-再生歯は再生臓器の第1号となりえるか?-2008

    • 著者名/発表者名
      中原貴、井出吉昭
    • 雑誌名

      歯科臨床研究 5巻2号

      ページ: 90-97

  • [学会発表] クラウン系ミニブタ下顎頬歯(臼歯)のエックス線解析2008

    • 著者名/発表者名
      井出吉昭
    • 学会等名
      日本歯科大学歯学会
    • 発表場所
      日本歯科大学生命歯学部
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] クラウン系ミニブタ頬歯(臼歯)の歯列変化編2008

    • 著者名/発表者名
      井出吉昭
    • 学会等名
      日本再生歯科医学会
    • 発表場所
      日本歯科大学生命歯学部
    • 年月日
      2008-09-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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