研究課題
若手研究(B)
マトリックス・メタロ・プロテアーゼ3(MMP3)は細胞外マトリックスや成長因子、そのレセプターを切断することで、組織リモデリング、血管新生、創傷治癒、骨・軟骨リモデリングに関与し、病理的にはリウマチのマーカーでもある。そこにきて我々は、MMP3が核移行し、転写因子としてCTGF/CCN2遺伝子の発現を誘導することを見出した。今回、細胞内で発現させたMMP3およびその機能ドメインであるPEXドメインおよびCatalyticドメインを細胞内で発現させその機能を解析した。全長MMP3およびそれらの変異体は細胞死を誘導することなく一部は核移行した。さらにはマイクロアレイによって、細胞内MMP3の特異的な新しいターゲット遺伝子としてHSP70B'を見出した。細胞内MMP3によってHSP70B'が誘導され、細胞がUV、感染、メカニカル・ロードなどのストレスに対して耐性を獲得すると考えられる。
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