ファージディスプレイ法によりPMMAに対し結合するペプチド候補を示す18ファージが得られた。その中の7ファージは同一のペプチドシークエンスであった。その優位なファージはワイルドタイプファージ(M13KE)とのPMMA粉末への結合比較実験を行ったところ、有意に親和性を持ことが明らかになり、また、重合PMMA表面に対しても同様の結果が得られた。PMMA表面に生体にいとって有効な生体分子を構築することは臨床上重大な意味を持つと考えられる。今後、そのペプチドと機能分子を融合させたタンパクを合成し、PMMA表面に生体活性能を付与できると期待される。
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