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2008 年度 実績報告書

細胞動態リアルタイム解析によるティッシュインテグレーション促進インプラントの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20791474
研究機関九州歯科大学

研究代表者

正木 千尋  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60397940)

キーワード歯学 / 再生医学 / 細胞・組織 / 表面・界面物性 / シグナル伝達
研究概要

より早期にオッセオインテグレーションを獲得する方法として, チタンの表面改質は世界中のトピックスであり, 研究者がしのぎを削っている. インプラント表面への骨結合のみでなく, 粘膜貫通部への軟組織の結合であるティッシュインテグレーションの概念が生まれ, 粘膜貫通部にも粗な表面性状をもつインプラント体が使われ始めているものの, 改質されたチタン表面が歯肉上皮細胞の運動性に対し, どのような影響を及ぼすかについてはほとんど報告されていない. そこで本研究では, さまざまなチタン表面における細胞動態をリアルタイムで3次元的に観察し, 運動性の評価をすることで, オッセオインテグレーションだけでなく, ティッシュインテグレーションを可能とするチタンインプラントを開発することを目的とし, 本研究を計画した. まず, さまざまな表面性状をもつチタンディスク(機械研磨, 削り出し, ブラスト処理, エッチング処理)を作製した. 次に, 各チタンディスクにマウス正常歯肉上皮細胞(GElcell)をSFM-101培地中にて播種し, 細胞がディスクに接着するまでCO2インキュベーター内で培養した. まず, 細胞の運動性に関してリアルタイム解析を試みたものの, 有意な違いは認められなかった. また, 超音波で細胞を刺激後, 経時的にさまざまな遺伝子発現をリアルタイムPCRにて検討した結果, 組織修復や細胞増殖, 血管新生に関わるCCN/CTGFがティッシュインテグレーションを検討する上で注目すべきタンパクである可能性が示唆された. 一方, ストレスマーカーであるChromograninAを検討し, 日内変動に関する示唆が得られた. 今後はこのCTGFやChromograninAに注目し, ウエスタンブロッティング法などを用いたタンパクレベルでの発現の検討をしていく予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Circadian Variations of Salivary Stress Marker(Chromogranin A)2008

    • 著者名/発表者名
      Michiko Makino, et.al.
    • 雑誌名

      Prosthodontic Research Practice 7

      ページ: 189-191

    • 査読あり
  • [学会発表] Inflammatory mediators induced by mechanical stress in gingival epithelial cell2008

    • 著者名/発表者名
      Akiniro Toshinaga, et.al.
    • 学会等名
      86th General Session & Exhibition of the IADR
    • 発表場所
      Toronto
    • 年月日
      2008-06-28

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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