研究概要 |
インプラント治療は,他の補綴治療と比較して治療効果が大きく,患者のQOLの向上に寄与してきたことは間違いない.しかし,本治療法の欠点である患者への侵襲を小さくすることと,その治療効果の高いエビデンスが必要とされている.従来我々は,インプラントオーバーデンチャーの治療効果について後ろ向き研究を行ってきた.一方近年は,下顎無歯顎患者に対して,治療期間が非常に短い即時荷重インプラント治療が盛んに行われている.そこで本研究は,マッチングを使用した前向き臨床研究により即時荷重インプラントの治療効果を解明することを目的とした. H21年度は主に治療効果のスコアリングを行った.H22年度は21年度に引き続き被験者を可及的に増加させ,各治療法のスコアリングおよび多変量解析を用いた機能評価解析をすすめた.マッチングテストによる治療効果の比較検討を行った. 〔本年度の研究計画〕 ・アンケート調査を含めた治療効果の明確化 マッチングによる機能評価の解析,アンケート調査による主観的評価を総合して解析し,最終的にどの治療法がどれくらい治療効果が得られたかを計測して,トリートメントプロトコールを確立する.
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