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2009 年度 実績報告書

歯周組織を構成するマトリックスタンパクの解析

研究課題

研究課題/領域番号 20791479
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

岩田 隆紀  東京女子医科大学, 東京女子医科大学医学部, 助教 (60431946)

キーワード歯周組織 / 再生医療 / 遺伝子発現 / ヒト歯根膜細胞
研究概要

歯周組織再生のキーポイントは歯根表面に沈着するセメント質と周囲骨とを牽引する歯根膜をいかに再生するかである。我々は歯根膜細胞に着目し、歯根膜シートを大型動物に移植することで、その有効性を確認した(Biomaterials,2009)。温度応答皿を用いることで細胞のみならず、細胞外マトリックスを移植することが本法の肝であると考えており(Periodontol 2000,2009)、歯根膜細胞が分泌する細胞外マトリックスを基礎的なアプローチで研究することが重要であると考えられる。
そこで本学倫理委員会承認の上で、ヒト歯根膜細胞41サンプルの定性・定量試験を行い、細胞外マトリックスの遺伝子発現をリアルタイムPCR法を用いて網羅的に解析した。対照群として、骨髄由来間葉系幹細胞と歯肉線維芽細胞を用いて、各種遺伝子発現を検討した結果、Periostin遺伝子、S100A4遺伝子が歯根膜細胞に高発現していることが明らかとなり、免疫組織科学的な解析から両遺伝子が歯根膜組織に強く発現していることが観察された(論文投稿中)。
今後は、本研究で得られた知見を元にこれらの分子の生理活性を検索していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Functional role of acetylcholine and the expression of cholinergic receptors and components in osteoblasts.2010

    • 著者名/発表者名
      Sato T
    • 雑誌名

      FEBS Letters 584

      ページ: 817-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Periodontal regeneration with multi-layered periodontal ligament-derived cell sheets in a canine model.2009

    • 著者名/発表者名
      Iwata T
    • 雑誌名

      Biomaterials 30

      ページ: 2716-23

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cell sheet engineering and other novel cell-based approaches to periodontal regeneration.2009

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa I
    • 雑誌名

      Periodontology 2000 51

      ページ: 220-38

    • 査読あり
  • [学会発表] 細胞シートによる歯周組織の再生-ヒト臨床応用に向けた取組み-2010

    • 著者名/発表者名
      岩田隆紀, 他
    • 学会等名
      第9回日本再生医療学会
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2010-03-18
  • [学会発表] Periodontal regeneration with multi-layered periodontal ligament cell sheets2009

    • 著者名/発表者名
      Iwata T
    • 学会等名
      IADR 87^<th> General Session and Exhibition
    • 発表場所
      米国・マイアミ
    • 年月日
      2009-04-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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