研究課題
若手研究(B)
歯周組織は歯根膜・セメント質・歯槽骨からなる付着器官であり、歯根膜組織には幹細胞様の性質をもつ細胞が存在することが知られている。そこで本研究では、歯根膜細胞を各種方法にて抽出し、最適な酵素を選定した。コラゲナーゼによって分散採取された歯根膜細胞は増殖能が高く、高いアルカリフォスファターゼ活性を有していることから、歯周組織のような硬組織を再生させるには適した細胞ソースであることが示唆された。また、大型動物モデル(ビーグル犬)の実験的歯周組織欠損モデルにおいて、上記の方法で採取された歯根膜細胞シートを欠損部に移植すると、非移植群と比べて有意に歯周組織の各要素(歯槽骨・セメント質・歯根膜組織)が再生されたことから、歯周組織の再生に適した細胞ソースとなりうることが示唆された。また、細胞にとって最適な細胞外環境を検討するために、近傍組織のマトリックスタンパクの検討を行い、歯根膜細胞に強く発現する遺伝子群を突き止め、免疫組織化学的に検証を行った。
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http://www.twmu.ac.jp/ABMES/CSTEC/ja/sperio