研究概要 |
口腔粘膜の細胞はCandida albicans(以下Ca)に対して宿主の感染防御機構をもっていると考えている.Ca生菌の添加により,口腔粘膜上皮細胞(RT7)はCX3CL1以外の様々なケモカインmRNAが発現誘導された.一方,歯肉線維芽細胞はCa生菌,死菌の添加によりCX3CL1mRNAが発現誘導された.歯肉線維芽細胞(GT1)においては他のCandida属添加でCX3CL1 mRNA発現が増加した.さらにCX3CL1は抗真菌活性を持っていた.それらゆえ歯肉線維芽細胞から発現誘導されるCX3CL1はCandida感染に対して口腔粘膜の免疫応答に重要な役割を持っていると考えられた.
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