口腔扁平上皮癌リンパ節転移とVEGF 発現との関連の基礎的研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20791537
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 鹿児島大学
• 研究代表者: 石田 喬之 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (20404501)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: 口腔扁平上皮癌 / リンパ節転移 / VEGF / 低酸素

研究概要

ヒト口腔扁平上皮癌細胞株HSC-2, HSC-4を通常培養条件(20%O_2, 5%CO_2, 37℃、低酸素培養条件(5%O_2, 5%CO_2, 37℃)で培養しVEGFの発現を免疫染色、RT-PCRにて比較した。免疫染色において低酸素状態でVEGF-Cの発現の増大を認めた。RT-PCRにて低酸素条件でVEGF-CとMMP-9の発現の増大を認めた。以上より低酸素状態により誘導されるVEGF-Cが口腔癌扁平上皮癌の転移能を増大させる可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Upregulation of Notch pathway molecules in oral squamous cell carcinoma (2010)
  • 著者名/発表者名: Hiroshi Hijioka, Takao Setoguchi, Akihiko MIyawaki, HUI GAO, Takayuki Ishida, Seturo Komiya, NOrifumi Nakamura.
  • 雑誌名: Interational journal of oncology 36 ページ: 817-22
  • 査読あり
• [雑誌論文] SUVmax of FDG-PET correlates with the effects of neoadjuvant chemotherapy for oral squamous cell carcinoma. (2010)
  • 著者名/発表者名: Akihiko Miyawaki, Ryuji Ikeda, Hroshi Hjioka, Takayuki Ishida, Mina Ushiyama, Eturo Nozoe, Norifumi Nakamura.
  • 雑誌名: Oncology reports 23 ページ: 1205-12
  • 査読あり
• [学会発表] 舌下腺悪性腫瘍の画像所見～耳下腺・顎下腺悪性腫瘍との比較～ (2009)
  • 著者名/発表者名: 石田喬之, 河津俊幸, 吉浦一紀
  • 学会等名: 第28回日本歯科放射線学会関西・九州合同地方会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 20090124-20090125
• [学会発表] 肥厚性カンジダ症に対するイトラコナゾール内用液(ITCZ-S)の使用経験 (2009)
  • 著者名/発表者名: 石田喬之、宮脇昭彦、五味暁憲、上川善昭、中村典史
  • 学会等名: 第19回日本口腔粘膜学会総会
  • 発表場所: 神奈川
  • 年月日: 2009-06-06
• [学会発表] 当科における口腔扁平上皮癌患者の頸部リンパ節転移の診断精度に関する検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 比地岡浩志、石田喬之、宮脇昭彦、野添悦郎、馬嶋秀行、中村典史
  • 学会等名: 第12回九州地区口腔癌研究会学術講演
  • 発表場所: 宮崎
  • 年月日: 2008-09-05
• [学会発表] 口腔扁平上皮癌におけるNotchシグナルの発現とその意義 (2008)
  • 著者名/発表者名: 比地岡浩志、宮脇昭彦、石田喬之、中村典史
  • 学会等名: 第62回日本口腔科学会総会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-04-17