研究概要 |
平成20年度に引き続き, 唾液腺癌におけるABC transporterの発現レベルの検討を行った。 RNAiによるABC transporterの機能抑制 VCR(vincristine)で3クール処理したHSG(唾液腺癌培養細胞)細胞にMDRlとMRPlに対するRNAiを行い, 異なる濃度のVCRを含む培地で3日間培養したところ, 15.6nMのVCRを添加して培養するとMDRlのRNAiでは生細胞数は, コントロールに対して67%に低下した. MRPlのRNAiでは, 生細胞数は54%にまで低下した. さらに, MDRlとMRPlのsiRNAをco-transfectionすると生細胞数は30%まで低下した. 以上の発現抑制の変化を, Western Blot法を用いて蛋白発現の抑制効果を確認し、RT-PCR法にて遺伝子発現の抑制効果の確認を行った。
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