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2009 年度 実績報告書

口唇口蓋裂の最新遺伝子解析研究

研究課題

研究課題/領域番号 20791560
研究機関愛知学院大学

研究代表者

鈴木 聡  愛知学院大学, 歯学部, 非常勤助教 (30468996)

キーワード口唇裂 / 口蓋裂 / 口唇口蓋裂 / TGFB遺伝子 / BMP4遺伝子
研究概要

口唇口蓋裂は遺伝因子と環境因子がお互いに作用し合って起こる、複雑で最も頻繁にみられる先天異常である。最近のIRF6遺伝子解析において、その遺伝子の5末端側に存在する多型部位の一つであるAP-2a(activating enhancer binding protein 2 alpha)蛋白結合部位の一塩基変異(SNP)が口唇裂発生に深く関与していることが示唆された。米国アイオワ大学Jeffrey C. Murray教授が以前報告した連鎖解析においてもこのAP-2a遺伝子を含む領域が連鎖している。またマウスモデル実験においてもこのAP-2a遺伝子は頭頸部領域に強く発現しており、遺伝子欠失マウスでは顔面を含む多発奇形を発生させることが確認されている。
また近年このAP-2a遺伝子変異が原因である疾患、branchio-oculo-facial syndromeが報告されている。我々はこのAP-2a遺伝子の内部もしくは近傍に存在する7つのSNPをモンゴル人175家系、アメリカ人、フィリピン人の口唇口蓋裂患者および両親についてTaqMan法にてgenotypingし、得られたデータはすべてバーディ・ワインベルク平衡を検定した後に解析した。多型解析にはTDT解析であるFamily Based Asspciation Test (FBAT)を使用した。解析結果において、AP-2a遺伝子内部の多型(rs1675414)が有意差(P値<0.001)ありと判定された。これらの事により、AP-2a遺伝子多型の直接的な関与を示し、口唇口蓋裂発生におけるAP-2a遺伝子に関わる遺伝子多型が深く関与していることが疑われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] TFAP2A is associated with nonsyndromic Cleft Lip and Palate2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木聡
    • 学会等名
      american sociaty of human genetics
    • 発表場所
      Hawaii, waikiki
    • 年月日
      20091018-20091025

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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