平成20、21年度の研究結果より、VEGFファミリーのひとつであるVEGF-C、Dが破骨細胞誘導能を有し、Flt-4、Flk-1の中和抗体によりこの誘導が抑制されることがin vivoおよびin vitroにおいて明らかとなった。また、ヒト末梢血単核球にRANKL存在下でVEGF-C、Dを添加すると、成熟破骨細胞が象牙切片吸収能を示すことも明らかとなった。さらに、破骨前駆細胞においてFlt-4、およびFlk-1の発現が確認され、破骨細胞誘導時のシグナル伝達経路の一部としてMAPK伝達系およびNFkBの活性化が示唆された。
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