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2010 年度 実績報告書

咬合高径減少時のウサギ下顎頭および関節円板の協調運動動態

研究課題

研究課題/領域番号 20791599
研究機関愛知学院大学

研究代表者

森田 匠  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60367612)

キーワード関節円板 / 下顎頭 / 顎運動 / 外側翼突筋 / 咬筋 / 筋電図 / 顎関節 / 咬合高径
研究概要

咬合高径の変化が咀嚼筋活動や顎運動に与える影響を調べるため、ウサギを用いて咬合高径を減少させた時の顎運動と筋電図活動の記録を行った。臼歯部削除の影響を調べる前段階の実験として、関節結節を削除し下顎頭の関節結節方向への応力を運動として可視化する実験を行った。その結果、関節結節の削除を行い、削除側が作業側となる場合、咬合相となる時には前方に大きく突出する運動の変化が生じた。また、開口相のように明らかに閉口筋の活動が生じていない区間も含めて全体的に運動経路が前上方にシフトした。これは咀嚼筋の静止張力や周囲の皮膚の弾性等により関節結節は咬合力が発生していないときでも少なくない応力を受けていることを示している。
さらに結節を削除した側の臼歯を削合した場合、臼歯削除前よりも運動経路が前方にシフトしたり、作業側咬合相でさらに大きな前方突出が見られるなどの関節結節への応力の増加を示唆する結果が得られた。
顎関節症の発症原因は、咬合異常、筋緊張、生活習慣、ストレスなどの多因子によると考えられている。しかし、顎関節に明らかな形態異常や円板の位置異常を引き起こすには、顎関節部への異常な負荷や異常な運動が不可欠であると考えられる。本研究の結果は、円板の位置異常を引き起こすために必要かつ重要な要件を満たしているものであり、関節円板前方転位の発生メカニズムを解明していく上で極めて重要な結果であると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 関節結節削除前後のウサギ下顎頭運動の変化2010

    • 著者名/発表者名
      伊東優, 森田匠, 松永知子, 丸尾尚伸, 栗田賢一, 平場勝成
    • 学会等名
      第52回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      船堀
    • 年月日
      20100920-20100922
  • [学会発表] 下顎頭運動における関節結節の機能的役割2010

    • 著者名/発表者名
      伊東優, 森田匠, 松永知子, 丸尾尚伸, 栗田賢一, 平場勝成
    • 学会等名
      愛知学院大学歯学会第77回学術大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2010-12-05

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公開日: 2012-07-19  

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