申請者らはセメント芽細胞において、細胞外カルシウム刺激によりFibroblast growth factor 2(FGF-2)の発現が増強されることを見いだした。プロテインキナーゼA(PKA)阻害剤であるH89およびアデニル酸シクラーゼ阻害剤であるMDL-12330AによりFGF-2mRNAの発現増強は抑制され、プロテインキナーゼC(PKC)阻害剤であるGF-209203XおよびホスフォリパーゼC阻害剤であるU73122では発現増強に影響がないことから、細胞外カルシウムによるFGF-2発現増強はPKA依存性かつPKC非依存性のシグナル伝達経路によることが示唆された。
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