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2009 年度 実績報告書

アメロティンの機能解析と歯周組織再生療法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20791607
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

岩崎 剣吾  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40401351)

キーワード歯周組織再生 / 歯周病 / エナメル蛋白
研究概要

歯周病は、成人日本人が歯を失う最大の原因となっており、歯周病治療の成功の意義は非常に大きいと考えられる。本研究の目標は、我々が見出したエナメル蛋白質であるアメロティンの機能解析の一つとして、アメロティンを用いた歯周組織再生治療への可能性を検討する事である。まず、マウスアメロティンを強制発現させたマウス骨芽細胞株MC3T3-E1細胞を骨芽細胞へ分化させ、細胞の石灰化および骨芽細胞分化関連遺伝子の発現を経時的に検討したところ、アメロティンが細胞の石灰化を促進すること、分化関連遺伝子の発現には大きな変化をもたらさないことが確認された。アメロティンは細胞外タンパク質であり石灰化の促進メカニズムには細胞外マトリクスとの結合が役割を果たしている可能性が強く示唆されたため、石灰化物とアメロティンの結合を検討するために、マウスアメロティン抗体を作成し、アメロティンとの石灰化結節の結合の検討を免疫電顕を用いて行った。その結果、アメロティンがカルシウムおよびリンへの結合を示す傾向が得られた。結合部位の詳細な検討のため、アメロティンペプチドを合成し同様の実験を行い、アメロティンとカルシウム、リンとの結合部位の実験を現在進行中である。今後、アメロティンと細胞外マトリクスとの結合部位の確認、実験動物において実験的に作成した歯周組織欠損におけるアメロティンの歯周組織再生能力の検討を予定している。アメロティンが石灰化を促進するという結果は、臨床的に骨あるいはセメント質形成を誘導する物質として利用できる可能性を示しており、そのメカニズムを解明することにより効率的な臨床への応用、あるいは新たな再生療法開発の手がかりになるものと期待できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Human gingival fibroblasts release high-mobility group box-1 protein through active and passive pathways.2009

    • 著者名/発表者名
      Feghali K
    • 雑誌名

      Oral Microbiology and Immunology. 24

      ページ: 292-298

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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