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2009 年度 実績報告書

内因性カンナビノイドを介する歯周病と動脈硬化性疾患の関連性

研究課題

研究課題/領域番号 20791619
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中島 結実子  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (40433081)

キーワード歯周病 / 動脈硬化性疾患 / 内因性カンナビノイド
研究概要

H21年度は、歯周病態と血清中の脂質・炎症性サイトカインの関連性について検討した。結果を以下にまとめる。
(1) 血清中MCP-1値は、重度歯周疾患罹患群で、健常者群と比較し有意に低い値を示した。軽度歯周疾患罹患群では、健者群との有意な差は認められなかった。
(2) 血清中総コレステロールは、重度歯周疾患罹患群で、健常者群と比較し有意に高いを示した。軽度歯周疾患罹患群では、健常者群との有意な差は認められなかった。
(3) 血清中トリグリセライドは、軽度歯周疾患罹患群・重度歯周疾患罹患群の両群と健堂者群間に有意な差は認められなかったが、軽度歯周疾患罹患群・重度歯周疾患罹患群の両群は、健常著と比較し高い値を示す傾向が示された。
(1) については、これまでの歯周疾患患者の血清中の炎症性サイトカインは健常者群と比較し高いとする多くの結果に相反する結果となった。詳しい原因は現在不明であるが、原因のひとっとしては、今回の重度歯周疾患罹患群では、罹患期間が長くLPS Toleranceを呈している可能性が考えられる。
(2) については、これまでの他の研究と一致する結果となった。コレステロールの上昇に歯周組織で歯周病原菌の刺激より産生さた局所カンナビノイドの全身循環への移行の関与が考えられる。
(3) については今後サンプル数を増やし検討を続ける予定である。
今後は、動脈硬化性疾患を併発している患者における歯周疾患の程度と歯周組織中のカンナビノイドの動態および血清中の脂質・炎症性サイトカインの関連性を検討していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 鹿児島県の妊婦における歯周組織検査2010

    • 著者名/発表者名
      長谷川梢、立石ふみ、中村利明、中島結実子、野口和行
    • 雑誌名

      鹿児島県歯科医師会会報 668

      ページ: 8-10

  • [雑誌論文] Involvement of the endocannabinoid system in periodontal healin2010

    • 著者名/発表者名
      Kozono Sayaka, Nakajima Yumiko, 他10名
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications (Article in Press)

  • [学会発表] カンナビノイドレセプターアンタゴニストはP.gingivalis菌感染による歯槽骨吸収を抑制する2009

    • 著者名/発表者名
      中島結実子, 他名
    • 学会等名
      第52回春季日本歯周病学会学術大会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2009-05-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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