侵襲性歯周炎患者よりGCFを採取し、IL-17濃度を測定したが、すべてのサンプルにおいて検出限界以下であった。GCFの採取方法を考慮し測定を行ったが、結果は同様であった。歯肉局所のIL-17の存在を確かめるために、歯肉組織中のIL-17mRNAの発現をリアルタイムPCR にて認めた。次いで、LPSの刺激においてTHP-1細胞よりIL-12およびIL-23が産生されることを確認した。その後、抹消血より単球を単離しE.coli由来のLPSにて刺激後、培養上清のIL-12およびIL-23について解析した。両サイトカインともに検出できたが、侵襲性歯周炎患者と健常者の間で有為な差は認められなかった。今後サンプル数を増やし検討する必要がある。
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