小学校高学年を対象に、ブラッシング特有の自己管理スキル尺度(ブラッシング行動スキル尺度)を開発した。開発した尺度は学会発表および論文にまとめて公表した。本研究の目的は、成人の生活習慣病対策に係る生活習慣の形成・改善について自己管理スキルに着目し、学齢期の歯肉炎予防を通じたブラッシングの自己管理スキルの育成を端緒として発展させようとするものである。本研究では、ブラッシング行動に限定した自己管理スキルを明らかにし、介入研究によりブラッシング行動の自己管理スキルひいては行動全体の自己管理スキル向上を目指す。20年度の研究により、ブラッシング行動スキルが明らかとなった。 ブラッシング行動スキル尺度の他年齢への応用について検討し、調査データの解析が終了した段階である。自己管理スキルの向上は小学生だけでなく、中高生、成人と年齢を問わず期待できる。開発した尺度は小学生を対象としていることから、学齢期全体への応用を検討し、幅広い健康教育での使用を目指す。
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