平成20年度に先行研究の検討を行った結果(1) 体位変換直後から15分間は循環動態指標が変化しやすいこと、(2) 循環動態指標の変化は静脈還流量の一時的な減少に起因することがわかった。平成21年度は健康成人を対象とし準実験研究を行った。赤外線酸素モニタを使用し腓腹筋辺縁部血流を、加速度計を用いて体位変換時の身体の動きを測定した。全ての対象者において、体位変換の実施に伴いΔO2HbとΔHHbの一時的な変化が確認された。今後の課題は、加速度計を用いて測定した身体の動きと腓腹筋辺縁部血流の関連について分析することである。
|