大学病院の主任看護師(以下、主任)はその職位や役割をどのように捉え役割を遂行しているのか、また、役割遂行にあたり、どのようなサポートニーズがあるのかを明らかにした。その結果、次のことが明らかになった。大学病院の病棟組織において主任は、看護師長とスタッフを結ぶ懸け橋として、単に看護業務を円滑にすすめるだけでなく、スタッフをケアし、スタッフのキャリアに応じた教育的関わりをすることを自身の役割と捉えていた。人員不足と看護業務量の増加という状況の中、多くの主任がやりがいをもって役割を遂行していた。また、看護組織に対しておもに現場の把握、教育体制の充実等を求めていた。
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