糖尿病患者に対し、テレビ電話を併用したフットケア指導を行い、フットケア行動の変化を検討した。指導は、医師の診察日と次回診察日の間に2~3週間毎に看護師が実施し、初回30分間、2回目以降約10~15分であった。テレビ電話での指導内容は、過去1週間のフットケア行動の振り返りと病院で行った指導内容の確認であった。フットケア行動評価にはJ-SDSCA尺度を用いた。その結果「足の観察」「足趾間を拭く」「靴の中を観察する」行動が改善した。定期的なフットケア行動の振り返りが患者の足に対する認識を向上させ、行動の改善につながったと考えられる。テレビ電話による関わりは、視覚的な確認が必要な足病変に対して、家庭生活のなかでリアルタイムに適確に繰り返し指導が可能と考えられる。またこのようなシステムは、病院での診療回数の減少など医療経済的効果や、感染症流行時などの感染防止の観点からも有用と思われる。
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