1.研究の目的 ホスピス・緩和ケア病棟にてがん患者を看取った遺族が認識する望ましい看護を明らかにすることを目的とする。また、これらの結果に遺族の性別や年齢、面会状況、患者との関係、患者の入院期間、ホスピス・緩和ケア病棟に対するケア全体の評価(CES : Care Evaluation Scale for Hospice and Palliative Care)や望ましい死の評価(GDI : Good Death Inventory)が、どのように関連しているのか検討することを目的とする。 2.研究実施計画 下記の項目を含む質問紙調査を配布し、現在、調査票を回収している段階である。 1)終末期がん患者の家族が認識する望ましい看護 終末期がん患者の家族が認識する望ましい看護は【患者のために何かをすること】【家族のために何かをすること】【看護師の特性や態度】から構成され、全89項目からなる。 結果の解析方法 1)終末期がん患者の家族が認識する望ましい看護 ホスピス緩和ケア病棟における看護師の実践に対する重要度として、「1.とても重要である」から「5.まったく重要ではない」から回答を得る。平均値、パーセンテージ、標準偏差を算出する。 2)終末期がん患者の家族が認識する望ましい看護の結果に影響する要因の検討 終末期がん患者の家族が認識する望ましい看護の得点と家族の特徴(年齢、性別、患者との関係、ホスピス・緩和ケア病棟在院日数、面会状況、CES得点、GDI得点)の関連を検討する。
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